こんにちは。
ファシリテートGのかわうちです。
前回に引き続き論理的な説明を身に着けるために、というテーマでお伝えします。
今回は論理的な説明ができるようになるための前段階として、「文章を理解する」ためのトレーニング方法についてお伝えします。
■接続表現に注意する
普段私たちが何かを伝える時に短文で完結することはほとんどありません。
何かを相手に説明すると「それで?」や「どういうこと?」といった反応が返ってくる。「どういうこと?」と問われて「つまり」と応じ、具体的に説明しようとすると「たとえば」と応じる。「それから?」⇒「そして」、「どうして?」⇒「なぜなら」と続ける
あるいは、相手が思っているもとは違う方向に話を転換させようと思ったならば、「しかし」と切り出す。
文章を理解することは、こうした問いと応答の流れを読むこと、その対話の構造をつかむことです。そのリズムが送り手を受け手で共有されたとき、分かりやすい文章が生まれます。
そのため、自分で論理的な文章を書こうとする場合、まずは自覚的に接続表現を用いるようにすることが重要となりますし、そしてまた、論理的な文章を読み解くときにも、そこで用いられている接続表現に注意して読むことが重要です。
主な接続表現の役割は7つあります
・付加
・理由
・例示
・転換
・解説
・帰結
・補足
まずはどのような接続表現があり、どのような働きだったかを整理するため、下記の例題を解いてみてください。
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次の①~⑦をこの順で、[ ]内に示された接続表現を各1回ずつ用いて、一連の文章をまとめよ。ただし、内容を変えない程度に文は適当に変更してよい。
[しかし、すなわち、そして、だから、ただし、たとえば、なぜなら]
①論理トレーニングで大事なのは論理的な文章を数多く読むこと。
②さまざまな接続表現に注意することである。
③論理とは言葉と言葉の関係にほかならないが、それを明示するのが接続表現である。
④「しかし」という接続詞は多くの場合「転換」を示している。
⑤「しかし」の前後で主張の方向が変化している可能性が高い。
⑥議論の方向を見失わないためには、「しかし」という接続詞に注意することが必要となる。
⑦ときに接続表現は省略されるので、その場合には自分でそれを補って読まなければならない。
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「論理トレーニング101題」より引用
まずは[ ]内に示された接続表現が[付加、理由、例示、転換、解説、帰結、補足]のどれにあたるのか整理し、取り組んでみてください。
回答と解説は後日追記しますので、まずは自力で取り組んでみてください。
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