コンサル1年目が「考える力」を鍛える3ステップ〜『考えるエンジン講座』主宰の高松智史さんに学ぶ〜
- まつ
- 4月11日
- 読了時間: 4分
ファシリテートGの「まつ」です。 桜の開花を迎えた中、寒の戻りもあり気候の変化に身体が追い付かない日々が続いておりましたが、ここにきてようやく春らしくて過ごしやすい気候になってきました。通勤時には真新しいスーツをまとったフレッシュや新社会人の姿を目にすることもあり、新年度の始まりを感じます。
さて直近は議事録のお話をきっかけにビジネスマンとしての基本スキルにはじまり、コンサルタントが行う思考の整理方法である構造化についてお話させていただきました。 今回はどんなお話をしようかと考えたのですが、社会人1年目、コンサル1年目の時を思い出してみると頭で考えるよりもとにかくまずやってみるというスタンスで仕事に取り組み、先輩社員のやっていることを真似る内にいつのまにかできることが増えていったという原体験がありまして、この経験に近しいことを言語化、体系化して紹介している方がいましたので、今回はその内容をご紹介したいと思います。
タイトルにもある通り今回のblogでお話させていただく内容は、「考えるエンジン講座」を主宰する高松智史さんのYoutube動画や書籍の情報を元に記載させていただいております。 高松さんは外資系の戦略コンサルティング会社であるBCG出身の元コンサルタントです。 「考えるエンジン講座」では、考える力、思考力を鍛える講座を実施しており、コンサル転職支援(ケース対策など)、YouTubeチャンネル「考えるエンジンちゃんねる」をはじめ、関連書籍も多数発刊されています。 高松さんの教えの中のひとつに型を覚えるというアプローチ方法で思考力を鍛えることがあります。その内容を元にコンサル1年目が思考力を鍛えるための3ステップについてお話したいと思います。
これらのステップを実践することで、論理的思考力を効果的に向上させることができるのではないでしょうか。出典元:考えるエンジン講座
ステップ1:型を覚える
まずは「考える型」をインストールするところから始めます。思考には型があり、それを使いこなすことで誰でも論理的に考えられるようになります。
特に重要な型は以下の4つです。
論点思考:「何が問題か?」を正確に捉える力
構造化:複雑な情報を整理し、全体像を描く力(ロジックツリーなど)
仮説思考:答えがなくても仮説ベースで前に進む力
フレームワーク活用:3Cや4Pといった汎用枠組みで思考を加速する
実践方法としては、動画や書籍内で紹介している型のサンプルをノートに書き写し、実務や日常テーマに当てはめて練習するのが効果的かと思います。
ステップ2:反復で鍛える
型を覚えたら、今度は「筋トレ」のように反復して思考力を鍛えます。 考える力はセンスではなく、回数で身につくと高松さんは述べています。 BCGという戦略コンサルの頭脳派集団の中、自分は落ちこぼれであると高松さんは感じたそうですが、そんな中で天才に敵うために繰り返し反復することで思考力は鍛えられると気づいたというエピソードに基づいてお話されていました。
トレーニングとして有効なのは以下のような練習です。
問題の論点を毎回明確にする癖をつける
Why型ロジックツリーで原因を深掘りする
ニュース記事を一言で要約する練習を毎日行う
フェルミ推定や簡易ケース問題で仮説を立てて検証する
日々の仕事やインプットを「論点化」「構造化」してみることが最大のトレーニングになります。
ステップ3:実務で使う
最後に、鍛えた思考を実務でアウトプットに変えていきます。 考えたことを他人に伝える力が、仕事の評価に直結します。
意識したい実務スキルは以下のとおりです。
資料は「1スライド1メッセージ」で構成する
報告は「結論→根拠→補足」の構造で伝える
図やホワイトボードを使って思考を見える化する
メールやチャットも論点ベースで書く習慣を持つ
思考がきちんと整理され、伝わる形になって初めて「考える力」が発揮されます。日々の報連相・資料・打ち合わせを思考の実践の場として活用しましょう。
まとめ
高松さんのお話していることを踏まえると、コンサル1年目で最も大事なことは、地頭の良さではなく「型を覚えて、反復し、使いこなすこと」です。 真似るだけ、繰り返すだけならできそうだと思いませんか?考えてみることより、とにかく動き出してみるというところは当時も今も自分にとってはシンプルで実行しやすいと感じました。
毎日の仕事に少しずつ取り入れることで、確実に思考力は磨かれていくとのことですので、みなさんもまずは型の写経から、始めてみてはいかがでしょう。
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