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執筆者の写真なかむら

AIでパワポ改善



みなさまこんにちは、「なかむら」です。

最近のAIの進化、すさまじいですね。どんどん新しいツールが出てくるので、どれを使ったらよいか、迷ってしまいます。


少し社内のお話をします。弊社はITに携わる仕事をしているグループと、映画や撮影のヘアメイクを行う仕事をするグループがいます。ヘアメイクの仕事は提案や打ち合わせ、実際の現場に入って作業、とかなり稼働(拘束)時間が長いことが課題になっています。せっかく同じ会社なのですから、ITの技術を使って少しでもヘアメイクグループの業務時間を削減したり、もっといい提案資料や社内の管理資料を作ったりできたらと思っています。


そんな活動の中で今回私がやってみたのが、「今あるパワーポイントの資料をAIを使ってよいものに出来ないか」という検証になります。


※もしかしたらCopilot for MS 365とか使うとよいのかもしれませんが、執筆現在制約が多いので、ここでは採用しておりません


本記事の想定読者

  • AIでパワーポイント資料を作成したい人

  • 今あるパワーポイントの資料をAIでブラッシュアップしたい人


 

ツール選定と元となる資料


冒頭でのお話にもなるのですが、さまざまなAIツールは現在進行形で新しいものがどんどん生み出されており、それぞれ出来る事や使い勝手など異なる部分もあります。ツールの比較サイトは私も色々見ましたが、やはり使ってみないとなんとも言えない情報が多い印象でした。ですので、この記事では、特定のツールに絞って実際の使い方、出力結果、気づきなどについて書いていこうと思います。


ツール選定にあたり、まずは元となるパワーポイント資料をヘアメイク担当から入手しました。



シンプルな…というか簡素なというか。。

こういったシンプルなものほどブラッシュアップしたときにわかりやすい、ということもあるのかもしれません。


 

そもそもChatGPTで出来ないのか


何するにもChatGPTと言われている世の中ですから、まずはChatGPTを使ってパワーポイントの資料を作れないのか、を確認していきたいと思います。



上記のようなプロンプトでパワーポイントスライドを出力させました。ChatGPTには「Pythonを使って書き出してください」と指示すると.pptxのファイルを出力してくれます。で、結果は以下。



なかなか残念な結果になりました。ChatGPTはスライドを作成することは出来るのですが、デザインはどうもうまく出来ないようです。

※GPTsサラっとみましたが、期待したようなものはすぐには見つからず…


 

パワーポイント生成AIツール「Gamma」


ChatGPTは早々に諦め、今回はパワーポイントをAIが作成してくれるGammaというツールを使う事にしました。


Gammaでは、簡単な一文のプロンプトでスライドのアウトラインを提案してきてくれます。



即興にしては、なかなかいい感じのアウトラインではないでしょうか。自分でアウトラインを変更したり、追加したりすることもできます。

その後は以下のようにテーマを選択できますので、今回は淡い色で作成をお願いしてみます。



で、生成した結果が以下。




ちょっとまともなのが出来てきましたね!

AIで作成するスライドはドラフトを作ってもらったら手直しは手動でやることになるとは思うので、このレベルで出来上がってくると、最初の自作スライドよりよい感じのものになる気がしてきました。



 

Gammaに既存のスライドを読み込ませてみる


Gammaでは、自作のスライドを読み込ませて、それを参考にスライドをブラッシュアップすることができます。

ということで、最初に参考にしていたスライドを読み込ませてみましょう。


この「ファイルのインポート」で手元の.pptxファイルを読み込ませます。



スライドの中身を読んで、各ページの詳細を提案してくれます。基本はスライドの中身に書いてあったことを取り込んでくれています。



テーマ選択です。今回はダークカラーで作ってみようと思います。※弊社のヘアメイクグループのコンセプトとは違うと思いますが



すると…

以下のようなスライドが出来上がりました!



今回はパワーポイントに出力しますが、PDFにも出力できるようですね。



きちんとパワーポイントのファイルとして出力されました。

編集も出来るので、右下の「Made with Gamma」も削除できます。



ただ、残念ながらもともとのスライドにあった添付画像は反映されないので、それは手動で再度貼り付ける必要があります。このあたりはもう少しデザイン考えないといけないですね。


↓元のパワーポイントファイルから手動で貼り付けてみた。



 

まとめ


今回、ヘアメイクグループの業務改善(資料改善)案としてGammaが使えるか検証してみた結果、まだまだ改善の余地はあるにしろ、一定の効果はありそうな感触でした。

弊社ヘアメイクグループはITには疎いため(怒られませんように)、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションの余地は十分にあると感じています。


せっかくAIが身近になっている世の中ですから、みなさんもぜひ色々なツールを試して使ってみてください。


もう少し具体的な施策を取り込む時には、KPIとかも測っていきたいですね。




【今日の格言】


「一緒に進むことが始まり、一緒に保つことが進歩、一緒に働くことが成功である。」


ヘンリー・フォード


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